うっちのつぶやき

「医者あれこれ」

 「勉強上手の臨床べた」は研究を主体にやってきた大学の教授クラスに時々居る。
 日本の大学では論文の数が教授選考の要素なので仕方がない。
 開業した先生の中では「勉強上手の儲けべた」がいて、 本人は苦労しているが仲間の評判はよい。 また「治療上手の説明べた」は患者さんの評判が良くなく、 この様ような先生に紹介状を書く時には患者さんに 予め紹介先の先生の個性を教えて置かねば不満が出る。
 「診断上手の治療べた」という先生もいる。
患者さんの評判の良いのは「話し上手」であろうが、 その話し(説明)が正しいか独断かを判断する材料を患者さん側は持ち合わせていない処に問題がある。
 いずれにしても単に「儲け上手」だけには成りたくない。

 一方患者側にも「病気上手の生きべた」が居て、受診の度に新しい 病気、新しい症状を訴える。
一緒にくる家族も閉口している。 周囲に迷惑を掛けて生きている事に本人は気付いていない。 もう少し上手に生きるようやさしく指導したいが 大学ではでは教わっていないし時間も無い。
案外これが大変なのである。
(内田耳鼻咽喉科・内田實)

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